★欧州市場朝方の取引では、株価の急落が一服となり、米長期金利も上昇する中、リスク回避が緩和されドルが堅調に推移した。なお、欧州株は大幅反発として取引を開始した。株式相場の乱高下が続く中、欧州株が続落に転じ、日経先物も失速するに連れて、リスク回避の動きになった。ムニューシン米財務長官が8500憶ドル相当の大規模な経済刺激策を検討しているのではないか、という観測記事が伝わりドルの買い戻しが入った。また、ドル資金ひっ迫懸念によるドル買いが優勢となった。しかし、米2月小売売上高が予想を下回る結果を受けてドル売りが優勢となった。
ドル調達コストがリーマン危機以来の水準となる中、ドル買いの流れが継続した。一時2万ドルを割り込んだ米国株市場が1100ドルを超えて上がったことや、米長期金利が0.89%台まで上昇したことなどもドルを支えた。トランプ大統領やムニューシン財務長官が新型肺炎での景気後退に対して経済支援の提案をしたことでドルは底堅く推移した。米長期金利が0.99%台まで上昇し、米国株も堅調推移でドル買いが継続した。
★欧米主要経済指標
・英・11-1月ILO失業率:3.9%(予想:3.8%、10-12月:3.8%)
・英・11-1月週平均賃金:前年比+3.1%(予想:+3.0%、10-12月:+2.9%)
・英・11-1月雇用者数増減:+18.4万人(予想:+14.0万人、10-12月:+18.0万人)
・英・2月失業率:3.5%(1月:3.4%)
・英・2月失業保険申請件数推移:+1.73万件(1月:-0.02万件←+0.55万件)
・独・3月ZEW景気期待指数:-49.5(予想:-30.0、2月:8.7)
・米・2月小売売上高:前月比‐0.5%(予想:+0.2%、1月:+0.6%←+0.3%)
・米・2月小売売上高(自動車除く):前月比‐0.4%(予想:+0.1%、1月:+0.6%←+0.3%)
・米・2月設備稼働率:77%(予想:77.1%、1月:76.6%←76.8%)
・米・2月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.4%、1月:-0.5%←-0.3%)
・米・3月NAHB住宅市場指数:72(予想:73、2月:74)
・米・1月JOLT求人件数:696.3万件(予想:640.1万件、12月:655.2万件←642.3万件)
・米・1月企業在庫:前月比-0.1%(予想:-0.1%、12月:0%←+0.1%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.28-107.86円のレンジ
・3月独ZEW景況感指数が2008年秋以来の水準に低下
・3ヵ月物ドル建てLIBOが2008年以来の大幅上昇でドル需要
・英中銀(BOE)の追加緩和の思惑からポンド売り
・トランプ政権による経済対策の提案を好感
・一時NYダウは約3年1ヵ月ぶりに2万ドル割れ
・VIX指数は83.69から75.91へ低下
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