★欧州市場朝方の取引では、前日欧米市場の流れを引き継ぎ、リスク許容度の改善を背景にドル安・円安の流れが持続した。なお、欧州主要株価指数を高安まちまちで推移した。欧州市場では、米長期金利の上昇でややドル買いに振れ一時115.80円付近に接近した。欧州株式市場は主要指数がプラス圏で推移、NYダウ先物は上げ幅を拡大し株高を好感した円売り基調となった。ウクライナ情勢を巡る報道が錯綜する中、ドルが上げ渋った。独露首脳会談での協議継続姿勢でリスク回避感が若干後退し、115.70円を挟んで横ばい推移となった。
1月米小売売上高が予想を上回る結果となり、ドル買いがやや強またが、ブリンケン米国務長官が『ロシア軍撤収の証拠はない』と述べると米長期金利低下とともに円買いとなった。連日米経済指標が強く、米利上げベース加速の思惑がドル/円の支えとなる一方で、地政学リスクが上値を圧迫し、方向感は鈍かった。その後、米20年債入札の堅調な結果を受けて米国債相場もじり高推移となった。米長期金利が2.04%で推移する中、115.45-50円の安値圏でのもみ合いとなった。その後、米FOMC議事要旨の発表後にはややドル売りが強まった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・12月鉱工業生産:前月比+1.2%(予想:+0.3%、11月:+2.4%←+2.3%)
・米・1月小売売上高:前月比+3.8%(予想:+2.0%、12月:-2.5%←-1.9%)
・米・1月小売売上高(自動車除く):前月比+3.3%(予想:+1.0%、12月:-2.8%←-2.3%)
・米・1月輸入物価指数:前月比+2.0%(予想:+1.2%、12月:-0.4%←-0.2%)
・米・1月鉱工業生産:前月比+1.4%(予想:+0.5%、12月:-0.1%)
・米・1月設備稼働率:77.6%(予想:76.8%、12月:76.6%←76.5%)
・米・2月NAHB住宅市場指数:82 (予想:82、1月:83)・米・12月企業在庫:前月比+2.1%(予想:+2.1%、11月:+1.3%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は115.32-79円のレンジ
・欧州序盤はウクライナ情勢を巡る過度な警戒感が後退
・ロシア軍のウクライナ侵攻の可能性が残るとの見通しが強まる
・米FOMCでは想定ほどタカ派的な内容ではなかったとの見方
・VIX指数は25.70から24.09へ低下
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