★欧州市場朝方の取引では、ウクライナ情勢深刻化を背景にリスク回避の円買いとドル買いの動きに挟まれ115円半ばでこう着状態となった。なお、欧州主要株価指数は続落した。欧州主要株価指数が下げ幅を拡大、NYダウ先物は200ドル超安に続落、米長期金利が1.77%台に再低下となるなど、リスク回避の動きが強まる中、ドルが小幅軟化した。ウクライナ情勢が長期化するとの警戒感から欧州株は大幅安となり、欧州長期金利も軒並み低下した。ドル/円は値動きが鈍く、ユーロ/円主導の円買い圧力に押された。
2月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回り、失業率は3.8%まで低下した。また、平均時給は市場予想を大きく下回ったことで、米長期金利は1.76%台まで低下するとドルも弱含みとなった。ウクライナ情勢を巡る警戒感から米国株相場が下落して始まり、米長期金利が低下したことで、ドル売りが優勢になった。欧州最大の原発を制圧するなどウクライナ戦争激化でリスク回避の動きが加速し、リスク回避の円買いが強まった。米国株の下げの勢いは落ち着いたが、米長期金利が一時1.69%台まで低下したことで、114.62円まで下落した。米長期金利が1.75%台まで上昇するなど、米金利の動きに連れてドル/円は下げ渋った。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・1月小売売上高:前月比+0.2%(予想:+1.5%、12月:-2.7%←-3.0%)
・英・2月建設業PMI:59.1(予想:57.5、1月:56.3)
・米・2月失業率:3.8%(予想:3.9%、1月:4.0%)
・米・2月非農業部門雇用者数:67.8万人(予想:+41.8万人、1月:+48.1万人←+46.7万人)
・米・2月平均時給:前年比+5.1%(予想:+5.8%、1月:5.5%←+5.7%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は114.62-115.52円のレンジ
・欧州の天然ガスの指標は連日の史上最高値を更新
・停戦実現に向けた両国の立場は大きく異なり進展が望めるかは不透明
・ウクライナ危機で欧州経済にスタグフレーションを招くとの懸念
・2月米雇用統計では強い内容となったが市場の反応は限定的
・VIX指数は30.48から31.98へ上昇
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