FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 インフレの押し上げ懸念によるドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が1.54%台に低下となったことを受け、ドルは主要通貨に対して伸び悩んだものの、ドルの下押しは限定的となった。ドル/円は本邦実需からのドル買い観測に下支えした。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。114.00円に上値が抵抗されると、米長期金利が1.54%台に低下となったことを受け、ドルが再軟化した。欧州市場では米長期金利の低下でドル売りに振れたが、欧米株価指数は底堅く推移し、株安を警戒した円買いは後退した。

 

欧州入り後に上値の重さがを確認したこともあり、113.80円付近まで弱含んだ。市場では、米中首脳会談が終わるまでは動きにくいとの声もあった。NY連銀製造業が予想を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。ベイデン大統領の署名で成立するインフラ投資法案が景気回復期待が強まると同時に、インフレをさらに押し上げるとの懸念が広がり米長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。米長期金利の上昇などが手掛かりになり、ドル買いが継続した。ドルに対する買いの流れが意識され、日中高値を更新した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・9月貿易収支:+73億ユーロ(8月:+48億ユーロ)

 

・米・11月NY連銀製造業景気指数:30.9(予想:20.1、10月:19.8)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は113.79-114.21円のレンジ

・英金融当局者のタカ派的な発言が伝わるとポンド買い

・欧州ではウイルス感染が再拡大しておりユーロの重石

・米NY連銀製造業景気指数が予想を上回るとドル買い

・インフラ投資法案の成立でインフレの押し上げ懸念

・VIX指数は16.29から16.49へ上昇

 

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