FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 イラン合意離脱でも影響は軽微!

 

★欧州市場朝方の取引では、ドル全面高の流れが持続する中、ドル/円は小動きながらもドルが109円台割れで軟調推移した。なお、欧州主要株価指数は前日比高安まちまちだった。108円台で押し目買いが入る一方、109円台では利益確定売りがみられる中、イラン核合意の行方に対する懸念から円買いがやや優勢となった。欧州株が大方下落し、NYダウ先物も小安く推移し、米長期金利が低下したことでドル売りが優勢となった。米長期金利が上昇したほか、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことを支えに買戻しが入った。NY勢参入後、米長期金利が上昇幅を拡大したことを受け、ドル買いが進展した。また、ドルインデックスは93.20台に上値を伸ばし年初来高値を更新した。ただ、前日高値の109.40円が目先のレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。AP通信がトランプ米大統領はイラン核合意からの離脱を決定したと伝えた。一方、フランスのマクロン大統領は米国がイラン核合意放棄を伝えたとの報道を否定したが、ドル売りが優勢となった。トランプ大統領がイラン核合意離脱を表明すると、地政学リスクを警戒した円買い・ドル売りが優勢となった。また、NYダウが150ドル超下落したことも重石となった。

 

米国がイラン核合意から離脱することが表明され、初動はリスク回避の株安、ドル売りとなったものの、市場はある程度織り込まれていたこともあり、引けにかけては戻り基調となった。株価が戻り基調となったことが、リスク回避の動きを抑制する結果となった。大証日経225先物も20円安の22,500円と小幅安で終了した。

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