★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面安で推移となる中、ドルは強含みとなった。一方、ドル/円は、リスク回避の円高圧力にドルの上値が圧迫され、ドルが伸び悩んだ。米長期金利が前日終値水準で下げ渋るに連れ、ドルが底堅く推移した。欧州市場中盤の取引では、欧州株やNYダウ先物が軟調に推移するものの、ドルの反応は限定的に留まり、107.30円近辺で小動きを継続した。トランプ大統領の弾劾に対する会見に注目が集まっており、模様眺めムード強く、107.30円前後でこう着した。欧州株安、NYダウ安でも欧州通貨売りをきっかけにドル買いが優勢となった。
再開した英議会でジョンソン英首相への辞任要求などを嫌気してポンド売りが強まり、対ポンド主導でドル高が優勢になった流れに沿って強含みとなった。米長期金利やNYダウ先物が上昇に転じたことも下支えとなった。月末・期末を控えたロンドン・フィキシングに絡んだドル買いフローが入っているとの指摘があった。トランプ大統領が『対中通商交渉はあなた方が考えているよりも早く合意する可能性がある』『ウクライナ大統領には何も圧力をかけていない』などと伝わる中、株高・長期金利上昇を背景にドル全面高となった。NYダウの上げを眺めドル高が進んだものの、107.90円から上にはドル売りがあり上値を抑えた。日米貿易協定の最終合意を確認し、共同声明に署名したことが好感され、ドルは底堅く推移した。
★欧米主要経済指標
・英・8月公的部門純借入額(銀行部門除く):+64億ポンド(予想:+70億ポンド、7月:-8億ポンド←-13億ポンド)
・米・8月新築住宅販売件数:71.3万戸(予想:65.9万戸、7月:66.6万戸←63.5万戸)
★欧米市場のポイント
・107.24-88円のレンジ相場
・再開した英議会でジョンソン英首相の辞任要求
・英国のEU離脱期日延長の要請など進展せず
・トランプ大統領が中国との貿易協議の早期決着を示唆
・ロンドンフィキシングでドル買いフローとの指摘
・通話記録を公開したことで大統領の弾劾の確率低下
・日米貿易協定の最終合意を確認し共同声明に著名
・VIX指数は17.05から15.96へ低下
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