★欧州市場朝方の取引では、前日からのドル高の流れが持続したが、ドル/円は米長期金利の低下を受け、109.90円前後でドルが上げ渋る展開となった。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。NYダウが90ドル安に反落し、米長期金利も低下幅を広げるに連れ、クロス円が続落となり、ドル/円の上値も圧迫され下落調整となった。シンガポール政府が新型ウイルスに対する警戒レベルを引き上げたことでリスク回避の円買いが強まった。しかし、米長期金利がいったん下げ止まったことでドル売りが抑制された。
1月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を上回ったことが分かると一時110.00円付近まで値を上げたものの、失業率が弱い内容となったことでドルは失速した。ただ、株価の下落幅が縮小したことや、ドルが欧州通貨に対して堅調に推移したことでドルの買い戻しが入った。ペンス米副大統領が『英国にファーウェイ5G 一部使用決定が米英貿易交渉に影響を与える可能性』と述べたことことで、欧州通貨が弱含むに連れ、ドル/円でもドル買いが強まった。NYダウが一時320ドル超下落したことで円買い・ドル売りが小幅ながら入ったことで上値を抑える展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・1月非農業部門雇用者数:前月比+22.5万人(予想:+16.5万人、12月:+14.7万人←+14.5万人)
・米・1月平均時給:前年比+3.1%(予想:+3.0%、12月:+3.0%←+2.9%)
・米・1月失業率:3.6%(予想:3.5%、12月:3.5%)
・米・12月卸売在庫改定値:前月比-0.2%(予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・米・12月卸売売上高:前月比-0.7%(予想:+0.1%、11月:+0.9%←+1.5%)
・米・12月消費者信用残高:+220.55億ドル(予想:+150.00億ドル、11月:+118.05億ドル←+125.13億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は109.49∸99円のレンジ相場
・低調な独経済指標をきっかけにユーロ売り
・米英通商交渉を巡る懸念が高まりポンド売り
・シンガポール政府がウイルスの警戒レベルを引き上げ
・米2月雇用統計の失業率が弱い内容となると失速
・新型肺炎への拡大が世界景気へ悪影響との懸念
・VIX指数は14.96から15.47へ上昇
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