FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 貿易戦争懸念和らぐ!

 

★欧州市場朝方の取引では、日経先物が100円高に反発、米長期金利も持ち直す中、105.70円近辺で下げ渋る展開となった。なお、欧州主要株価指数は概ね小幅安で取引が開始された。米長期金利が2.87%台に持ち直し、ややドル買いに振れた。ただ、欧州株は小幅ながら全面安、NYダウも300ドル程度下落していることから戻りも鈍い展開となった。欧米株安観測で円売りが後退した。株安を受けて米長期金利が2.87%台から2.85%台まで低下し、ドル売りを誘発した。NY市場入りを前に調整警戒が続く動きとなった。NYダウ先物が下げ幅を縮小したことで、リスク回避の円高が一服となった。米ADP雇用統計、貿易統計などをにらんだ展開となった。その後も、日経先物やNYダウ先物の下げ渋りを受けて円売りがじわりと強まった。米2月ADP雇用統計が+23万5000人となり、市場予想の+20万人を上回ったことで、全般的にドルが持ち直した。米1月貿易収支は566億ドルの赤字額となり、市場予想の550億ドルの赤字額を上回る悪化となったことで、ドルが上げ渋る展開となった。一時ドルが伸び悩んだが、NYダウが310ドル超安から120ドル超安まで反発するとドルもつれて反発した。対ユーロなどでドル買い戻しが進んだ流れに沿って、一時106.22円まで上げたが、再び米国株が下げ幅を拡大したことで戻りも限定的となった。ホワイトハウスのサンダース報道官は会見で、トランプ米大統領が早くて8日にも輸入関税を発表することを明らかにしたほか、メキシコ・カナダ免除の可能性を示唆した。これを受け、市場で安心感がひろがった。一時300ドル超下げたNYダウも下げ幅を縮小し、米長期金利も下げを消した。

 

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