FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米株安でドル安値引け!

 

★欧州市場朝方の取引では、日経先物が50円安まで下げる中、欧州勢の参入後はややドル売りに押される展開となった。欧州序盤は前日から急ピッチな円売りに対する反動調整の動きが背景に円買い戻しが優勢となった。なお、欧州株は全面高で推移、日経先物は30円安に小幅反落した。米長期金利が2.85%台に持ち直し、足もとは欧州株高と米株高観測でドル買い戻しが優勢となった。ポンド/ドル中心にドル買い圧力が高まり105.70円台に持ち直した。米中貿易摩擦への過度の懸念後退や世界株高を受けてリスク選好ムードを背景に105.90円近辺は堅調推移となった。市場では『月末・期末を控える中、ドル買いのフローが入った』との指摘があった。『米国は中国の企業買収を制限する緊急事態法を検討している』との報道が嫌気され上値の重い展開となった。一時105.57円付近まで下押ししたが、NYダウが130ドル近く上昇したため下値も限られた。米5年債入札後も105円台で底堅い展開を継続した。NYダウが200ドル近く上昇したことも下支えした。一時240ドル超上昇したNYダウが差芸転じたことで円買い・ドル売りが優勢となった。NYダウが500ドル近く急落したうえ、米長期金利が大幅低下すると105.30円近辺まで下げた。

 

米国株は、フェイスブック株の続落を受けてハイテク全般が売られると一転して急速に下げる展開となった。さらに、米長期金利の低下で利ざやが悪化するとの見方から金融株も売りが優勢となった。NY市場ではドル/円は安値引けとなった。またNYダウが344ドル安となったことから日本株も配当権利落ち日と重なって、下落基調となりやすい。そのため、リスク回避の円買いが強まる可能性もあり、再び105円割れが視野に入りやすいので注意が必要となる。105.30円が現在サポートして意識されている。

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