★欧州市場朝方の取引では、アジア市場の流れを引き継いで、107円台乗せをうかがう展開だった。欧州主要株価指数は小幅高で推移した。107.00円付近に観測されていた国内輸出企業のドル売りをこなして一時107.02円まで上値を伸ばした。海外短期勢中心に森友学園問題が安倍政権に影響を与えないとの見方が広がるなか、日経先物が上昇したことも支えとなり、円売りが優勢になった。また、欧州市場で米2月消費者物価指数(CPI)は伸び拡大が予想されていることで、持ち高調整によるドル買戻しが優勢となった。107円台に確り乗せると、継続的にストップロス絡みのドル買いが持ち込まれ底堅く推移した。米2月CPIは市場予想通りの結果となったものの、米長期金利が低下したため全般ドル売りが先行した。トランプ大統領がツイッターで『ティラーソン国務長官を解任し、後任にポンペオCIA長官に充てる』と明らかにするとドル売りが加速した。その後は押し目買いでサポートされたが、ポジション調整の売りも優勢となりもみ合いとなった。一時200ドル近く上昇したNYダウが下げに転じたことで円買い・ドル売りが優勢となった。また、日経先物が180円下げたことも重しとなった。一時106.49円付近まで下押ししたものの、売り一巡後はやや下値を切り上げる展開となった。NYダウが230ドル超安まで反落したほか、日経先物が270円安まで下げたことも重しとなり、一時106.46円付近まで売りに押された。
欧米市場ではリスク選好の動きが、突然のティラーソン国務長官の解任で一転した。米政権の先行き不透明感が高まったことが投資家心理を冷やし、リスク回避の動きが強まった。NY市場の大引けでは、安値引けとなっていることから、円高基調が継続する可能性が高い。ただ、106.30円近辺では12日にサポートされており、押し目買いが入りやすい。
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