★欧州市場朝方の取引では、日経先物が180円安に反落、米長期金利も低下幅を広げたことを背景に、ドルは対円を中心に軟調に推移した。米長期金利の低下が一服するにつれ、ドル売りの動きも一巡、105.70円台で推移した。株価が下げ幅を広げ、米長期金利も一段と低下するなど、リスク回避の動きが強まる中、円は全面高推移となった。NYダウ先物が310ドル超下落したほか、日経先物が310円下げたため、リスク回避的な円買い・ドル売りが優勢となった。リスク回避によるドル高・円高の勢いは一服したが、米中貿易戦争への懸念などを背景に株価が依然として大幅安で推移する中、円は全面高地合いを維持した。一旦反発したが、NYダウが400ドル超安まで下落すると再び売りに押されるなど戻りは限定的だった。一時500ドル超下落していたダウ平均株価は米国の対中関税発表後、下げ幅を縮小した。米政府は中国への知財侵害関税、500億ドル相当を発表した。これにより、交渉が開始すると楽観的な見方が浮上し、ドルの買い戻しが入った。米国株が引けにかけ下げ幅を拡大したことでリスク回避の円買いが再燃した。
トランプ大統領が対中で知財侵害関税を命じる大統領令に署名し、貿易戦争懸念が強まったほか、ロシア関連の調査でトランプ大統領の弁護団の指揮をとっていた弁護士の辞任でロシアゲート懸念が再燃し、リスク回避のドル売り・円買いに拍車がかかった。ドル/円は引け安となったことで、円買い圧力が強いものの105.20円割れしなかったことが注目点となる。上値では105.80円が意識され、欧米市場で上抜け出来なかった。
本日から4月15日まで水星逆行が始まる。この時期はボラティリティが高まる傾向強まる。一方で、トレンドが出難いことから早めの利益確定が良い時期である。
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