FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 円安トレンドで終了!

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物や日経先物が堅調に推移したことを背景に下げ幅を縮小し、もみ合いで方向感を欠いた動きとなった。市場では『本邦実需勢の買いが散見された』との指摘もあり、106.14円まで持ち直した。欧州主要株価指数が伸び悩む中、ドル高・円高の動きが再開した。ドル/円も106.00円前後でドル軟調の流れが持続した。英露関係悪化を受けてポンド/円が急落したことにつれ105.80円台まで下押しした。その後は、ロンドン入り後の下値追いも一服すると戻りの様相となった。米3月NY連銀製造業景気指数や米2月輸入物価指数、前週分の新規失業保険申請件数が市場予想より強い内容となったことで円売り・ドル買いがじわりと強まった。106.00円を挟んだ方向感の乏しい動きが継続した。3月NAHB住宅市場指数は70と市場予想の72を下回ったものの、相場への影響は限られた。 米国株や米長期金利が上昇したことで、全般ドル買いが進んだ流れに沿った。保護主義推進派のナバロ米国家通商会議(NEC)委員長が米国は世界の貿易戦争を勃発させることなく、関税を導入させることが可能だとの発言で安心感が広がり、106.30円付近まで上昇した。その後、その後、ムラー特別検察官がロシアとの取引を探るためトランプオーガニゼーションに対し召喚状を送付したとの報道でロシアゲート疑惑が再燃し、伸び悩んだ。 米長期金利が上昇したことや、NYダウが堅調推移したことでドルの買い戻しが強まった。

 

ナバロNEC委員長の発言で貿易戦争への懸念が緩和されたことでリスク選好の株高やドルの買い戻しが強まる展開となった。その後、再びロシアゲート問題が再燃したことで、ドル売りに反応したが、直ぐに大きな問題になるような内容ではなったことから、ドルの買い戻しが優勢となった。引け高で終了したことから、オセアニア時間帯でも欧米市場日中高値圏である106.30円台で推移している。本日は週末ということもあり、投機筋のポジション調整も入りやすく乱高下しやすいので注意が必要。欧米市場では上値・下値を切り上げる上昇トレンドで終了した。

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