FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好の動きで円高一服!

 

★欧市場朝方の取引では、NYダウ先物が反発、米長期金利も上昇幅を広げたことを背景に、リスク許容度が改善され、ドルと円が軟調に推移した。中国市場への米国の参入を巡り両国が協議を開始したと報じられると、米中貿易戦争への懸念が後退、一時105.16円前後に上値を伸ばした。しかし、ユーロ/ドルの上昇が重石となり、ドル/円も伸び悩んだ。欧州主要株価指数はプラス圏で推移し、NYダウ先物も上昇を維持しており、リスク回避的な円買いは後退した。米長期金利の上昇をきっかけに円売り・ドル買いが先行した。NYダウ先物の上昇に伴う買いも入った。一時105.26円と高値を付けたが、前週末高値の105.37円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。また米長期金利の上昇幅縮小も嫌気された。その後、米国株の大幅上昇を背景に円売り・ドル買いがじわりと強まった。貿易戦争への脅威が緩和しリスク選好の動きが再燃した。米長期金の上昇やNYダウが600ドル超高で推移した。

 

中国の李首相が貿易戦争よりも交渉する意向を見せたほか、ムニューシン米財務長官も関税の免除で中国との合意に注意深く楽観的との見方を示したため、貿易戦争への脅威が緩和し、リスク回避の動きが後退した。NYダウが669ドル高と大幅高となったことで、アジア市場でもリスク選好の動きになりやすい。ただ、日本では佐川前国税庁長官の証人喚問が予定されており、森友問題が一服となるのか、一段と政権危機が深刻化するのか注目される。また、麻生財務相の席に問題波及も焦点となる。105.50円を上抜け出来るかが注目される。

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