FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避の動きが一旦後退!

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物が続落、米長期金利も低下するなど、リスク回避の流れが継続する中、円が全面高で推移した。欧州主要株価指数が一時前週末比小幅プラス圏に反発、イタリア株も下げ渋る中、リスク回避の円買いは緩和した。イタリアの政治情勢への警戒は根強いものの、欧州株式市場でイタリア以外はプラス圏で推移したことで、ユーロ買い戻しに連れてドル買戻しが入った。欧州市場では一時105.50円台でもみ合う展開が継続した。その後も、NY勢本格参入や米国株開始待ちでもみ合い相場が継続した。トランプ米大統領が『鉄鋼関税、メキシコ・カナダの除外は公平なNAFTAが条件』などと発言すると、米ドルカナダドルが急伸した。連れる形でアジア時間早朝高値の105.73円を上抜けて上昇に弾みが付いた。一時105.92円まで上値を伸ばした。ただ、106.00円手前で上値の重さを確認すると伸び悩んだ。NYダウが一時210ドル超上昇し、日経先物が360円上げたことで円売り・ドル買いがじわりと強まった。NYダウや日経先物が上げ幅を拡大し、米長期金利も上昇したことでドル買い優勢となり106円台を上抜けした。

 

米2月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことや、株高で米長期金利上昇に伴うドル買い、リスク選好の円売りに拍車がかかった。共和党のライアン下院議長がトランプ大統領に鉄鋼やアルミニウムの輸入関税計画を進めないよう要請したとの報道で貿易戦争への警戒感が緩和した。

 

欧米市場では欧州イベントが一旦終了したことや、貿易戦争への警戒感が緩和したこともあり、一旦過度なリスク回避の動きが後退した。ただ、NY時間では106.20円近辺で戻り上値が重くなり、横ばいで終了している。オセアニア時間帯では、相場の地合いを引き継ぎほぼ横ばいで推移している。次の材料待ちの様相となっている。

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