FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向  107.40円上抜け出来るかが注目!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州勢参入後も目立った動意は見られず106.90円前後での小動きの展開となった。欧州主要株価指数がマイナス圏で推移し、NYダウ先物も下げに転じたことで、ややリスク回避の円買いになりやすい一方で、米長期金利が下げ渋りドル売りを弱めた。トランプ大統領が『シリア攻撃の時期は絶対に言わない』『間もなくかもしれないし、全くそうでないかも知れない』などの見解を示すと株高とともにドル買いが強まった。シリア情勢を巡る過度の緊張が和らぎ、株価や米長期金利が持ち直す中、円売り戻しの流れが持続した。NYダウ先物や日経先物が上昇したことや、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出た。NYダウが330ドル超高や米長期金利上昇幅拡大を支えに107.43円まで買われた。米30年債入札が予想外に順調な結果となったことから、米長期金利が伸び悩んだことで107.08円前後まで反落した。新規材料難の中、NY時間午後に入り次第に値動きが細った。

 

シリアに対する軍事行動への懸念がいったん後退したほか、トランプ米政権がTPPを再考する可能性が報じられ貿易戦争への懸念も後退したため、リスク選好のドル買い・円売りが再燃した。追加利上げを織り込むドル買いも観測された。欧米市場では、107.40円の上値の重さが意識された。本日も107.40円を上抜け出来るかが焦点となる。シリア問題や貿易戦争への懸念が後退したことによりリスク選好の動きになりやすい。ただし、トランプ大統領の『つぶやき』ひとつでは、再びリスク回避の動きになるので注意が必要である。今日は13日の『金曜日』!

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