FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向  米中貿易摩擦深刻化でリスク回避!

 

★イースターマンデーの祝日で、欧州主要市場が休場のため、薄商いの中ドル/円の動意は乏しく、106.28円前後と前週末横ばいで推移した。NYダウ先物のマイナス圏推移で米株安が警戒される一方で、米長期金利はもみ合いとなり、ドルは売り買いともに仕掛けづらい展開だった。NY市場オープン待ちで全体的に小動きだった。米長期金利が上昇したことでドルが小幅高、一方で、連休明けのNYダウ先物は138ドル安と大幅下落での推移となるなど、リスク回避の地合いは持続した。NYダウが320ドル超、日経先物が230円下落したことを背景にリスク回避の売りが活発化し、クロス円が売り込まれた流れに沿ったうえ、米長期金利の上昇幅縮小も重石となりドル売りが活発化した。NYダウは一時500ドル超下落し、米長期金利が2.74%まで低下したことで、リスク回避の円買いが加速し106円台割れまで下げた。NYダウが一時750ドル超下落したほか、日経先物が510円下げるとリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。NYダウの下げ渋りをながめてドルは持ち直しの動きとなった。

 

米3月のISM製造業景況指数や2月建設支出が市場予想を下回ったことに加え、米中両国の貿易摩擦の深刻化が米国企業の収益を圧迫するほか、世界経済にも悪影響を及ぼすとの懸念が高まり、米長期金利の低下に伴うドル売り、リスク回避の円買いが加速。中国政府はトランプ米政権による輸入制限の報復措置として、米国製品に最大25%の関税を上乗せする措置を発動すると発表した。

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