FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧州市場動向 月末絡みの円買いでレンジ下げ!

 

★欧州市場朝方の取引では、前日のFRB議長証言を受けた長期金利上昇・株安が持続する中、ドル高・円高が継続した。欧州勢参入後、対欧州通貨を中心にドル買いが優勢となったことを受け、107.20円付近でドルが下げ渋った。ただ、クロス円の下落により戻りは限定的だった。欧州市場ではもみ合う展開が継続した。日銀の国債買い入れオペ減額を受けた円買いは限定的だった。欧州株は大方下落し、米長期金利は横ばいで推移した。ロンドン入り後の戻り地合いも107.20円処で上値ギャップされ低迷、もみ合いが継続した。米長期金利の低下を横目に107円台割れとなった。米10-12月期GDP改定値は前期比年率2.5%増となり、市場予想通りの結果となったほか、米2月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や米1月住宅販売保留指数は市場予想を下回ったが、総じて影響は限定的だった。その後、ロンドンフィキシングに向けてドルが下落した。市場では『月末ロンドンのフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが出た』との指摘があった。NYダウが90ドル超安や日経先物が170円安をながめ、106.57円まで下落した。ドル売りの一巡後はNYダウが再び上昇したことなどが相場の下支えとなった。引けにかけてNYダウの下げ幅が加速し、380ドル超の下落となったことから、戻り上値が重くなった。

 

ロンドンフィキシングを境にドル/円のレンジが一段落下がる展開となった。引けにかけてNYダウが下げ幅を広げたことで、本日の日本株も下落が予想され、リスク回避の円買いにつながりやすい。引けにかけてはほぼ横ばいとなっていることから、アジア市場待ちの様相となっている。

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