★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面安で推移、日経先物も90円安に続落となったことを受け、リスク回避によるドル高・円高の流れが持続した。日経先物が130円安に下げ幅を広げ、米長期金利も低下となったことを受け、一時111.99円前後の日中安値を更新後、112.00円付近でもみ合いとなった。ただ、欧州株が下げ幅拡大すると円全面高が進行した。NYダウや日経先物が下げ渋る中、119円台にやや持ち直した。
米7-9月期(国内総生産)GDP速報値が市場予想を上回る結果に112.10円台へ反発した。前日引け後に発表されたグーグルやアマゾンの決算が予想を下回り、NYダウは300ドル近く下落でリスク回避の動きが強まった。NYダウが一時530ドル超下落したほか、日経先物が440円下落し、米長期金利の低下に伴い円買いが優勢となった。ただ、NYダウが下げ幅を縮小したことや、米長期金利が3.05%まで低下したのち3.08%まで戻したことでドル買い戻しが強まった。その後も、NYダウが100ドル安程度まで下げ幅を縮めると112.09円付近まで戻した。しかし、米株が再び下落すると111.80円割れまで弱含んだ。
★欧米主要経済指標
・米・7-9月期GDP速報値:前期比年率+3.5%(予想:+3.3%、4-6月期:+4.2%)
・米・7-9月期個人消費速報値:前期比年率+4.0%(予想:+3.3%、4-6月期:+3.8%)
・米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:98.6(予想:99.0、速報値:99.0)
・米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.9%(速報値:2.8%)
・米・10月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.4%(速報値:2.3%)
★欧米市場のポイント
・111.35-112.18円のレンジ相場
・ECBの利上げ時期後ずれ観測台頭
・大手IT企業の業績に懸念が広がりNYダウ下落
・米7-9月期速報値は市場予想上回る
・米10月消費者態度指数確報値は予想を下回る
10月29日(月)17::00のラジオNIKKEI第1『真壁昭夫のマーケットビュー』に出演し、『11月相場の傾向と対策!』についてお話しします。
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