FITS エコノミックレポート

1月米雇用統計について!

★1月雇用統計は、米国の労働市場が最大雇用の水準にあることを再確認し、利上げ軌道の継続を後押しする結果が予想されている。米国労働省が発表する雇用統計の先行指標となる民間部門の雇用者を表すADP全米雇用統計の1月分は前月比+24.6万人と、予想外に20万人超えとなり、昨年6月末来で最大の伸びとなったため、全体の雇用もポジティブサプライズが期待されている。ただ、『小さい政府』を唱えているトランプ大統領は連邦職員を削減しているため、民間部門の増加と総裁される可能性には注意が必要となる。市場予想では、失業率が4.7%と引き続き10年ぶりの低水準を維持、非農業部門雇用者数は前月比+17.5万人と、12月+15.6万人から伸びが拡大すると予想している。

ドル高や世界経済の低迷で停滞していた製造業の雇用も引き続き改善基調にあり、全体指数をさらに押し上げる可能性が強い。

FOMCのほとんどのメンバーは労働市場が最大雇用、またはそれに近いと判断しているものの、スラックが依然存在し、改善の余地があると依然慎重姿勢となっている。そのため、賃金の伸びがさらに拡大し、不完全雇用率(U6)などスラックにさらなる改善が見られると、利上げペースが加速する可能性もある。

 

◆1月の雇用統計の先行指標

●米ADP全米雇用報告:前月比+24.6万人(予想:+16.8万人、12月:+15.3万人⇒+15.1万人)

 

●米ISM製造業指数:雇用 56.1(12月:52.9)

 

●NY連銀製造業景況指数:雇用(現在)▲1.7(12月:▲12.2) 週平均就業時間:▲4.2(12月:▲7.0)

 

●フィラデルフィア連銀製造業景況指数:雇用(現状):+12.8(12月:+3.6、6カ月平均▲2.4)、週平均就業時間:+6.8(12月+7.1、6カ月平均▲0.4)、6カ月先雇用:38.6(12月24.2、6カ月平均23.0)、週平均就業時間:22.5(12月32.3、6カ月平均20.3)

 

●リッチモンド連銀製造業景況指数雇用:(現状):8(12月:▲1)、週平均就業時間:5(12月:11)、賃金:11(12月:19)、6カ月先雇用:27(12月:22)、週平均就業時間:10(12月:13)、賃金:31(12月:35)

 

●消費者信頼感指数:雇用(現状)十分:27.4(12月:26.0、前年同月23)、不十分:51.1(12月51.3、53.4)、困難:21.5(12月:22.7、23.6)

 

◆市場予想:失業率4.7%(12月4.7%)、非農業部門雇用者煤:前月比+17.5万人(12月+15.6万人)、民間部門雇用者数:前月比+17.0万人(12月:+14.4万人)、平均時給:前月比予想+0.3%(12月:+0.4%)

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