FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足は上値の重いもみ合い相場!

 

★9月10日以降の金標準先物の60分足では、上値の重いもみ合い相場が続いている。下値では6,610円台後半で下げ止まる展開となっており、何度も反転している。ただ、徐々に上値・下値を切り下げる展開となっていることから、下押しバイアスは強まってきている。寄り付きから雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1957.20-1983.80ドルのレンジ相場となった。8月米小売売上高が前月比で市場予想を下回ったことを受け、安全資産とされる金は買いが先行した。その後、為替相場でドルが対ユーロで反発すると共に上げ幅を縮小するも、米連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和姿勢を強めるとの期待感で金相場の下値は堅かった。アジア市場で1957.20ドルまで下落したが、まもなく反転した。ニューヨーク市場の序盤に1983.80ドルまで買われたが、その後は売買交錯となった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺がレジスタンスとして意識され横ばいで推移していたが、MACDが下向きとなってきていることから、下押しバイアスが強まっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが下向きとなっている。そのため、下押しバイアスが強まっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,657円と25日SMAの6,650円を下抜け、10日SMAの6,630円がサポートラインとして意識されている。10日SMAを下抜けすると、下値目処として6,500円が視界に入ってくる。一方、5日SMAと25日SAMを回復できると、再び戻り基調継続となりやすく、相場の節目でのもみ合い相場となっている。NY金は、FOMCがゼロ金利政策見通しを2023年まで延長し、声明文もハト派色の強いものだったが、想定の範囲内として債券が売られ(金利は上昇)時間外でも金利は上昇気味となっていることが重石となっている。為替市場では、105円台を回復してきたことで、金標準先物の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、抵抗体を上抜け出来るのか、それとも下抜けするのかが焦点となる。このところの相場では、トレンドレスの状態となっておりもみ合う展開が続いている。そのため、レンジ内での値動きになりやすい。

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