FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではNY市場で行って来い相場!

 

★10月18日以降の金標準先物の60分足では、NY時間に入ると急騰したものの日付が変わるところで急落する展開になるなど、行って来い相場となった。一時雲の下限を下抜けしたものの、長い下ヒゲを残して雲上限を回復した。その後は、72時間SMA(青線)がサポートとして意識され、下げ止まる展開になった。そのため、急落に伴う売りも一巡した感がある。雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗体としての機能が低下しやすく簡単に下抜けしやすくなる。

 

NY金先物市場は1783.40-1815.50ドルのレンジ相場となった。サプライチェーンの混乱が懸念されるなか9月米製造業PMI速報値が予想を下回ったことで、安全資産とされる金に資金が向かい一時1815ドル台まで大きく上値を伸ばした。もっともその後、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がテーパリングの開始に言及すると金先物は一転売り優勢になった。為替が対ユーロでドル高に振れたこともドル建て金の圧迫要因となり、1800ドル割れまで上昇幅を縮めた。ニューヨーク市場の中盤にかけて1815.50ドルまで買われたが、米長期金利の動向を意識して1783.40ドルまで急反落する場面があった。ただ、米長期金利の低下を意識して1800.40ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では主に1795ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い6.550円前後で推移していることから、手仕舞いによる売買は出にくいため、新規の売買が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜けするデッドクロスして下落基調となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線が横ばいになってきており、下押しバイアスは鈍化してきている。週明けの注目点は、MACDのゼロラインがサポートとして意識されて反発するかが焦点となる。

 

金標準先物の日足では、一時10月15日の直近高値6,570円は上抜けしたものの、上ヒゲを残して陰線引けとなった。ただ、10日SMAの6,505円がサポートとして意識されたほか、5日SMAの6,533円の上方で終了したことから、短期的には上昇基調は継続している。NY金先物市場は、米長期金利の動向に振れる展開になっているものの、中国の不動産会社のデフォルトリスクなどもあり、底堅い展開が続いている。ただ、1800ドル台では、上値の重い展開となっている。為替市場では、円安の進行が早かったこともあり、週末ということもありポジションの調整や利益確定売りが出やすかった。基調的には、円安基調が継続している。

本日の注目点では、5日SMAと10日SMAを下支えとして上値追いの展開になるのか、それとも、両SMAを下抜け調整局面になるかが焦点となる。60分足では、MACDがゼロラインで反転するかが注目点となる。

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