FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では8,000円を意識!

 

★6月3日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる8,000円が視界に入り上値の重い展開になってきた。ただ、各SMAは緩やかに上向きとなっていることから、上昇基調は継続している。調整下落場面では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識されるかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1846.60-1862.40ドルのレンジ相場となった。米国株式相場が下落したことで、安全資産とされる金に買いが入った。また、外国為替市場では対ユーロでドル安が進み、ドル建てで決済される金価格の割安感が意識された面もある。ニューヨーク市場の序盤にかけて1846.60ドルまで下げたが、株安を意識した買いが入ったことで一時182.40ドルまで上昇した。ただ、米長期金利の上昇を受けてポジション調整的な売りも観測され、上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では主に1855ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,800円前後で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。高値圏で出来高が膨らむかがポイントになる。出来高の少ない価格帯では値動きが大きくなりやすいので注意。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜けしてきたことで、下落調整の兆しとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、高水準でやや上値を切り下げてきたことから、上値の重しが意識される。寄り付き後にMACDが明確にシグナルを下抜け下落基調になるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAがサポートとして意識され上昇基調が継続している。また、10日SMAも上向きで25日SMAを上抜けしてきたことで、短期的には上昇基調が続いている。心理的節目となる8,000円が視界に入ってきたことで、やや上値が重くなっている。NY金先物市場は、前日の米国株安を受けて買われたものの、米債金利が上昇していることから、上値追いの動きにはなり難い。外国為替市場では、日米の金融政策の方向性の違いが明確になっており、ドル買い・円売りが根強くあり、上値追いの展開になっている。そのため、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、心理的節目となる8,000円台回復の動きになるかが焦点になる。ただ、60分足ではやや上値が重くなっているので、寄り付き直後の動きが注目される。

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