FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,800円を意識!

 

★6月14日以降の金標準先物の60分足では、下落基調が強まり各SMAを一気に下抜けする展開になった。ただ、心理的節目となる7,800円が意識されると、一旦下げ止まる展開になっている。ただ、戻り上値は重く下押しバイアスは残っている。寄り付きから雲のネジレが続くことから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。NY時間帯にも雲のネジレがあることから、値動きが荒くなる可能性もある。

 

NY金先物市場は1820.70-1882.50ドルのレンジ相場となった。強すぎる米インフレを背景に対ユーロなどを中心にドル高が進行すると、ドル建てで決済される金価格の割高感が意識された。米長期金利の大幅な上昇やドル高を受けて換金目的の金売りが活発となった。アジア市場の序盤に1882.50ドルまで買われたが、その後はじり安となり、ニューヨーク市場で下げ幅は一段と拡大し、一時1820.70ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では主に1820ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすく下落基調が強まる可能性もあるので注意。一方、戻り場面では、上値には出来高が多いことから、一旦含み損を抱えた買い方からの『やれやれ売り』が上値の重しになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルとともに下向きが続いていることから、下落基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、売られ過ぎ低水準に位置しているものの、%DとSlow%Dが下向きになっており、下落基調となっている。両オシレーターともに下落基調が継続している。

 

金標準先物の日足では、サポートして意識されていた5日SMAを下抜けしたものの、上向きの10日SMAの7,827円がサポートして意識され下支えする展開になっている。NY金先物市場は、米長期金利が大幅上昇したことやドル高を嫌気した換金売りに押される展開になっており、売り一巡までは下値模索の展開になりやすい。外国為替市場では、日米金利差拡大からドル買いが入りやすい一方で、世界的な株価下落からリスク回避の円買いも入りやすい。そのため、ドル/円は134円台半ば近辺まで調整下落する展開になっており、金標準先物の重しになっている。

本日の注目点は、10日SMAの7,827円を維持出来るかが焦点になる。下値では25日SMAの7,667円、75日SMAの7,616円が下値目処として意識される。60分足では、雲のネジレが続くことから、トレンドの転換や加速などの動きになりやすい。NY時間帯でも雲ネジレがあり、相場に動意が出る可能性もあるので注意。

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