FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,700円を意識した展開!

 

★8月30日以降の金標準先物の60分足では、7,575円が大底となりじり高による戻り基調が続き、雲の上限を上抜ける展開になった。しかし、心理的節目として意識される7,700円がレジスタンスとして意識されると、戻り基調が鈍化した。夜間取引近辺には雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1705.90-1729.50ドルのレンジ相場となった。昨日まで5日続落となった後だけに、米連休を控えた持ち高調整目的の買いが入った。また、外国為替市場でドル安が進んだ場面ではドル建てで取引される金の割安感を意識した買いも観測された。アジア市場の序盤で1705.90ドルまで売られたが、米雇用統計発表後に長期金利の低下を意識した買いが観測されており、ニューヨーク市場の中盤にかけて1729.50ドルまで上昇した。その後、利益確定を狙った売りが増えたことで伸び悩んだが、通常取引終了後の時間外取引では1720ドルを上回る水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら戻り基調が続いた。7,700円前後では、出来高が少ないことから、出来高が膨らんでくるかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルをわずかに下抜けてきており、上値が重くなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、価格は上昇したものの、%DとSlow%Dは上値を切り下げる弱気のダイバージェンスが発生しており、下落調整の兆しとなっている。オシレータでは、やや上値の重い展開になっている。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの7,639円を回復したものの、75日SMAの7,694円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。狭いレンジ内での値動きとなっており、上下に放れると大きな動きになりやすい。もみ合い相場が続いた後には、トレンドが発生しやすいので順張り目線で見ていきたい。NY金先物市場では、米長期金利の低下やポジション調整の買い戻しが入った。ただ、一過性の動きになりやすいので注意が必要である。為替市場では、週末に一時140.80円まで円安進行したものの、引けにかけては140円台前半まで小緩んだ。ただ、日米金融政策スタンスの違いを意識され140円台での値固めに入っている。そのため、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、75日SMAを上抜け出来るのか、それとも25日SMAを下抜けるのかが焦点になる。8月5日以降レンジ相場となっていることから、近い将来上下どちらかに放れる展開になりやすい。60分足では、夜間取引開始後に雲のネジレがあり、相場の節目になりやすいため、注意が必要となる。本日は、NY市場はレーバーデーによる休場となるため、方向性を欠く展開になりやすい。

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