★7月15日以降の金標準先物の60分足では、一旦雲下限を下抜けしたものの引けにかけては、心理的節目となる7,500円が意識され反転すると、再び雲の上限を上抜けて終了した。ただ、上値では240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識されている。寄り付き直後には雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1711.70-1738.30ドルのレンジ相場となった。この日発表された欧米景気指数が相次いで市場予想より弱い結果となり、世界的な景気減速懸念が高まった。安全資産とされる金の需要が高まり、一時1738.3ドルまで上昇する場面も見られた。アジア市場で1711.70ドルまで売られたが、ロンドン市場で1720ドル台を回復した。ニューヨーク市場の中盤にかけて1738.30ドルまで上昇した。米長期金利の低下を意識した買いが入った。ただ、週末前で利食い売りも観測されており、通常取引終了後の時間外取引では1720ドルを下回る場面があった。
価格帯別出来高では、7,570円前後の出来高の多い価格帯では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り上値の重しになっている。戻り売りが一巡するまでは上値の重い展開が継続しやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの、上向きになってきた来たこで戻り基調になってきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も売られ過ぎ低水準から%DとSlow%Dが上向きになってきており、戻り基調になってきている。両オシレータともに戻り基調になってきていることで、寄り付き後の動向がポイントになる。
金標準先物の日足では、10日SMAがレジスタンスとして意識され押し戻される展開になっており、短期的には上値の重さが意識されている。25日SMAも下向きになり75日SMAを下抜けしてきたことで、中期的にも弱い展開となってる。5月中旬から下旬にかけても7,500円前後でもみ合い相場となった後に、反転する展開になっていることから、今回も反転出来るか注目される。NY金先物市場は、世界的な景気減速懸念が高まってきており、米長期金利が低下したことで買い戻しの動きにつながっている。今後も、経済指標の結果に振れる展開が続きそうである。外国為替市場は、米長期金利の低下からドル売りが強まり、137円台後半から136円台前半まで円高が進行したことで、金標準先物の重しになっている。
本日の注目点は、5日SMAと10日SMAが引き続きレジスタンスとして意識され上値を抑えるのか、それとも上抜けして短期的な上昇基調となるのかが焦点になる。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることから、相場の節目になりやすいので注目される。
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