FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,500円を意識!

 

★6月30日以降の金標準先物の60分足では、下落後のもみ合い相場から再下落する展開となったものの、心理的節目となる7,500円が近づくと下げ止まる展開になった。ちょうど、雲のネジレ付近となり相場の節目になった。ただ、24時間SMA(緑線)は下向きになっており、短期的な下落基調は継続している。先行きの雲の抵抗体も低下傾向にあることから、上値を抑えられる可能性も残る。

 

NY金先物市場は1730.70-1771.50ドルのレンジ相場となった。前日の引け値を挟んでもみ合いが続いていた。しかし、米6月米サービス部門・総合PMI改定値が速報値から上方修正され、6月米ISM非製造業指数が市場予想を上回ると、米金利が上昇したことで、金先物価格は売りに押された。本日もユーロを中心にドルが強含んだことで、ドルで取引される金先物は割高感により7日続落し、昨年9月以来の水準まで下値を広げた。アジア市場で1771.50ドルまで戻したが、主要通貨に対するドル高を嫌気した売りが再び強まり、ニューヨーク市場で1730.70ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では主に1740ドルを下回る水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、上値には出来高の多い価格帯があり、戻り場面では上値の重しになりやすい。7,500円付近で一旦下げ止まったものの、出来高が膨らんでいないことから、今後押し目買いが強まるかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルと共に横ばいになっている。ただ、MACDがシグナルをわずかに上抜けしてきたことで、下げ止まりの兆しが出ている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準で%DとSlow%Dが上向きになってきており、戻り基調を示し始めている。オシレーターでは、一旦下げ止まる兆しとなっており、寄り付き後の動向が注視される。

 

金標準先物の日足では、心理的節目となる7,500円がサポートとして意識され下げ止まる展開になった。ただ、上向きの100日SMAの7,602円も下抜けしたことで、下値模索の動きになるかが焦点になる。NY金先物は、米金利上昇やドル高を嫌気した売りが強く、1,700ドル台前半まで下押しする展開になっている。1,700ドル台を維持出来るかが焦点になる。外国為替市場では、米長期金利が上昇したことで、円売りが強まり136円台を回復する展開になっている。そのため、金標準先物の下支えになりやすい。

本日の注目点は、7,500円が意識され下げ止まるのか、それとも100日SMAを下抜けしたことで下値模索の展開になるのかが焦点になる。週足では、ダブルトップの様相となっており、5月20日安値7,405円がネックラインとなっている。ネックラインをしたぬけるようなら、さらに下落基調が強まる可能性もある。

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