FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では7,400円が戻り節目として意識!

 

★3月11日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調が続き雲上限を上抜けしたものの、7,400円を上抜けすると上値が重くなり押し戻される展開になっている。ただ、120時間SMA(赤線)24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えしている。本日終了時に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1924.00-1951.00ドルのレンジ相場となった。足もとではウクライナとロシアの停戦交渉に対する期待がやや後退しており、安全資産とされる金の重要が高まった。前日まで4日続落した後だけに、持ち高調整目的の買いも相場を押し上げた面がある。アジア市場の取引開始後に1924.00ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の中盤にかけて1951.00ドルまで買われた。安全逃避的な買いが入った。ただ、米長期金利が下げ渋ったことや米国株高を受けて上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引で上げ幅は縮小した。一時1935.60ドルまで値を下げる場面があった。

 

価格帯別出来高では、7,400円前後で出来高が多いことから、買い方からの『やれやれ売り』も出やすく戻り場面での上値の重さが意識される。また、急速に回復してきたことで、一旦上値が重くなると利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け緩やかに下向きになっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、わずかに%DがSlow%Dを上抜けしてきており、回復基調の兆しが出ている。寄り付き後にMACDが上向きになるかが焦点になる。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,371円と10日SMA7,374円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。3月9日高値7,672円の5%ディスカウントの7,288円を挟んでもみ合い相場となっている。NY金先物市場は、ロシアとウクライナの停戦交渉に対する期待が後退して、地政学リスクがやや高まったこともあり買い戻しの動きにつながった。為替市場では、ロンドンのフィキシングに絡んだドル売りが観測されたが、米国では金利の先高感もあり、過度な下押しにはつながっていない。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを上抜けすることが出来ると再び短期的な上昇基調となる一方で、上値を抑えられると上値の重さが意識され下押し調整となりやすい。その際は、上向きの25日SMAの7,143円がサポートとして意識される。

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