★9月10日以降の金標準先物の60分足では、120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され反発したものの、72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上げ止まる展開となった。そして、雲の下限を再び下抜けたが、120時間SMAで下げ止まっている。本日の午後になると、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。6,700円を超えると上値が重くなる展開が続いている。
NY金先物市場は1955.60-1982.40ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して反発すると、ドル建ての金先物は割高感から売り戻しが優勢となった。もっとも、明日まで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)はよりハト派姿勢に傾くとの観測が根強く、金利が付かない金の下値は限定的だった。NY午後にはプラス圏を回復し、底堅いまま引けた。ロンドン市場で1982.40ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では換金目的とみられる売りが観測されており、1955.60ドルまで反落した。その後は、主に1960ドル台で推移し、やや下げ渋った。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたものの、押し目買いが入り下値でも出来高が膨らんでいる。ただ、戻り場面では、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、上値の重石となる。出来高の少ない価格帯では、値が飛びやすい傾向があるので注意が必要となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からゼロラインを下抜けしてきたことで、トレンドは下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、短期的な下落基調となっている。
金標準先物の日足では、前日にレジスタンスラインを上抜けしたものの、再び下押しのバイアスが強まっている。そのため、5日SMAの6,656円と25日SMAの6,650円を下抜けた。何とか10日SMAの6,630円がサポートとして下支えしている。NY金も換金目的と思われる売りに押される展開となっている。ただ、過度な売り圧力にはなっていない。為替市場では、ドルのじり安が続いており、105円台前半まで円高が進行している。そのため、金標準先物の重石となりやすい。
本日の注目点は、サポートラインとして意識されている10日SMAを維持出来るのか、それとも再び下抜けて上値の重い展開が続くのかが焦点となる。もみ合い相場が継続していることから、上下に放れるマグマが溜まってきている。トレンド発生待ちの状態となっている。
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