FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では72時間SMAがサポート!

 

★12月15日以降の金標準先物の60分足では、72時間SMA(青線)と雲上限がサポートとして意識されている一方で24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識されている。先行き雲の上限が上昇することから、戻り基調になるか注目される。夜間取引終了間際で雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1859.00-1912.00ドルのレンジ相場となった。感染力が強いコロナの変異種が英国など欧州で広がったことを受けてリスク回避のドル買いが先行し、ドル建ての金は割高感で売りが先行した。安全逃避的なドル買いが増える可能性があることから、ポジション調整的な売りが優勢となった。2月限は一時1859.0ドルまで下落したが、ドル高が巻き戻され、金は下げ幅を縮小して取引を終えた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯でもみ合い相場となっていることで、売買が交錯しやすい。上下どちらかに放れると手仕舞い売買が入りやすく大きく振れやすいので注意が必要。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたことでテクニカル的には売りシグナルとなり下落基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、横ばいからやや低下気味となっているものの、明確な下落基調にはなっていない。寄り付き後の動きが注目される。

 

金標準先物の日足では、75日SMAの6,368円がレジスタンスとして意識された一方で、5日SMAの6,257円や10日SMAの6,216円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。下押しバイアスが強いことから5日SMAと10日SMAを維持出来るかが注目される。NY金先物市場は、好悪材料が交錯していることで乱高下しやすい展開になっている。また、欧米市場ではクリスマス休暇入りしており、市場参加者が減少していることも大きな動きになりやすい。為替市場では、有事のドル買いとリスク選好のドル売りの展開は変わっていない。ただ、じわりと円高が進行していることで、金上旬先物の上値も抑えられる。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかが焦点となる。現在は11月30日がボトムとなり、上値・下値を切り上げる戻り基調が続いている。そのため、12月15日の安値6,079円を維持できるかも注目点となる。

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