FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,800円を意識!

 

★11月12日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる6,800円が下値目処として意識される展開になっている。寄り付き直後から雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。雲の下限を下抜けしたことで、戻り場面ではレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1856.60-1873.30ドルのレンジ相場となった。米主要株価3指数が軒並みマイナスとなるなか、安産資産とされる金が買われる場面もあった。しかし、ナスダック総合指数がプラス圏を回復し、S&P500も小幅高になった。また、NYダウも下落幅を縮小した。リスク回避姿勢の後退から、昨日3営業日ぶりに反発した金相場は売り優位に転じて、マイナス圏へ沈んだ。アジア市場の序盤で1873.30ドルまで買われたが、戻り売りが増えことで金先物の上値は次第に重くなり、ニューヨーク市場の序盤にかけて1856.60ドルまで下落した。ユーロ安が一服したことから、一時1867.50ドルまで戻したが、買いは続かず、通常取引終了後の時間外取引で1860ドルを再び下回った。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが出やすくなり、下落を加速させる要因になる。また、戻り場面では出来高の多い価格帯からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルとともに緩やかに下落基調となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dの両線が下向きになっている。そのため、両オシレータともに下押しバイアスが残っている。

 

金標準先物の日足では、わずかに下向きになってきた5日SMAの6,823円を下抜けしてきたことから、短期的な上昇基調に変化が出てきた。下値では上向きの10日SMAの6,758円がサポートとして意識される。NY金先物市場では、高水準に位置していることから、利益確定売りが出やすく上値の重い展開となっている。為替市場では、米長期金利の動向に振れやすい展開が続いている。ドル/円は25日SMAにサポートされ上昇基調は継続している。

本日の注目点では、6.800円台を維持して5日SMAを回復出来るかが焦点となる。60分足では、雲のネジレがあることや出来高の多い価格帯から大きく下放れするようなら、下押しバイアスが強まる可能性が高まる。

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