FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,650円を意識!

 

★1月20日以降の金標準先物の60分足では、下値目処として意識されていた6,674円を下抜けると下落の勢いがやや強まり、6,641円まで下落した。しかし、6,650円がサポートして意識され引けにかけて持ち直す展開になった。寄り付き後には雲ネジレがあり戻り基調が加速するのか、それとも反転するのかが注目される。戻り場面では一転して6,674円がレジスタンスとして意識されやすい。

 

NY金先物市場は1792.70-1823.80ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派な内容と評価され、金融政策の見通しに敏感な米2年債利回りが一時1.2%台へ戻すなど、金利の先高観が強い状態になっている。金利が付かない資産である金を売る動きが続いた。米株が序盤、堅調に推移し、安全資産としての金の需要を弱める場面もあった。通常取引終了後の時間外取引では1795ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、サポートとして意識された6,674円から一旦戻り基調になるも、出来高の多い価格帯がレジスタンスとして意識されると上値が重くなり下落基調が強まった。6,650円割れでは一旦下げ止まる展開になったものの、出来高が膨らんでいない。そのため、6,650円近辺で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で上向きになってきており、戻り基調の兆しが出ている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準で%DがSlow%Dを上抜けしてきており、持ち直しの様相となってきた。両オシレータともに売られ過ぎ水準に位置している。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,685円を下抜ける展開になっている。下値では、レンジ相場の下限6,627円や75日SMAの6,611円が視界に入ってきた。下げ止まることが出来るかが焦点になる。NY金先物市場は、米国の金利先高観が強く上値が抑えられる一方で、不安定な米国株やウクライナ情勢の緊迫化などによるリスク回避の買いも根強く残っており、下値も限定されやすい。為替市場では、米国の先高観が強まったことで、再び115円台を回復しており、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点は、25日SMAを再び回復出来るのか、それとも下値模索の動きになるかが焦点になる。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることから、上下に動意付く可能性もある。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ