FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,600円付近で出来高増!

 

★11月17日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる6,600円前後でもみ合う展開になっている。ただ、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。先行きの一目均衡表の雲が下落していることから、徐々に上値のレジスタンスとして意識され上値が重くなりやすい。24時間SMAを上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1777.40-1796.20ドルのレンジ相場となった。昨日4日続落し本日は下げ渋ったものの、上値も重かった。米長期金利の上昇やドル高で金に売り圧力が強い一方で、インフレ回避目的の買いも入り、方向感は限られた。アジア市場で1796.20ドルまで買われた後、ユーロ安を意識してニューヨーク市場の序盤にかけて1777.40ドルまで下落した。ただ、米長期金利の上昇が一服したことから、1791.40ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では1780ドル台で推移した。 

 

価格帯別出来高では、心理的な節目となる6,600円前後で出来高が膨らんできている。そのため、押し目買いが入ってきていることを示している。売りが一巡すると反転の兆しとなるが、戻り場面では上値に出来高の多い価格帯があることから、買い方からの『やれやれ売り』が戻り上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け両線とも上向きになっていることから、戻り基調となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dは上向きになっており、戻り基調が続いている。もみ合い相場のなか、オシレータは戻り基調を維持している。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,647円を下抜けたことで、一転レジスタンスとして意識されやすい。5日SMAが10日SMAを下抜けるデッドクロスしたことで、短期的にも下押しバイアスが強まっている。下値目処では、10月上旬から11月初旬のもみ合い相場となった際の下値である6,500円前後が意識される。さらに、75日SMAの6,433円や100日SMAの6,421円もサポートとして意識される。NY金先物市場は売買材料が交錯する中、方向性の乏しい1,700ドル台後半でのもみ合い相場となっている。為替市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が続投する見通しとなったことを受けた米利上げ前倒しへの思惑から、ドルを買う動きがこの日も継続し115円台半ば近辺で推移している。そのため、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、25日SMAの6,647円を回復出来るかが焦点になる。60分足では一旦下げ止まる兆しとなっている。ただ、6,600円を明確に下抜けるようなら、買い方からの手仕舞い売りが出やすいので注意が必要となる。

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