FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,600円を意識して反転!

 

★12月23日以降の金標準先物の60分足では、心理的節目となる6,600円が下値目処として意識され下げ止まり反転した。ただ、雲の下限まで戻り基調となったが、レジスタンスとして意識され上値が重くなる展開になっている。午後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。雲を再び上抜け出来るのか、それとも再び下押しするのかが注目される。

 

NY金先物市場は1789.10-1808.00ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.55%台へ水準を上げるなど米金利の上昇が先行した。金利が付かない資産である金の相対的な価値低下もあって、金相場は重く推移した。新型コロナウイルス・オミクロン株に関する懸念後退も、安産資産とされる金を買う動きを抑制した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1789.10ドルまで下落。米長期金利の動向を意識した売りが入った。ただ、その後に1806.30ドルまで戻しており、下げ幅は縮小。通常取引終了後の時間外取引では主に1805ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、上値で出来高が多いことから買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り基調の重石になりやすい。また、6,600円近辺で出来高が多いことから、下抜けすると手仕舞い売りが出やすく下落基調が強まりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け両線とも上向きとなっていることで、戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出ており、%DとSlow%Dは高水準で横ばいになっていることで、上向きバイアスは鈍化してきている。寄り付き後、MACDのゼロラインがレジスタンスになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,660円を下抜けたものの、上向きの10日SMAの6,616円がサポートとして意識され下ヒゲを残して戻り基調となった。引けには5日SMAを回復して終了した。そのため、短期的には上昇基調は継続している。NY金先物は、リスク選好の動きから米長期金利が上昇するなど金の売り材料が強かったものの、心理的節目となる1,800ドルを維持して終了した。米ドルインデックス指数が低下したことで、底堅く推移した。為替市場では、115.00円台にはドル売りニーズが強く、上値の重い展開が続いている。ただ、114円台後半で推移していることで、金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、上向きに5日SMAを明確に回復して再び上昇基調が続くのかが焦点となる。下値では、心理的節目となる6,600円が下値目処として意識されているが、下抜けすると買い方らの手仕舞い売りが出やすく下げを加速させる可能性もある。

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