★5月18日以降の金標準先物60分足では、心理的な節目となる6,600円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。ただ、下値も雲の上下限がサポートとして意識され底堅く推移している。6,550-6,600円の狭いレンジ相場となっている。
NY金先物市場は1870.30-1890.30ドルのレンジ相場となった。5月米製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想比上振れし、ドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りが優勢となった。前日まで6日続伸したことも利食い売りを誘った。ニューヨーク市場の序盤にかけて1890.30ドルまで買われたが、ユーロ安を意識して1870.30ドルまで下落。ただ、米国株高は一服したことから、通常取引終了後の時間外取引で1882.60ドルまで戻す場面があった。
価格帯別出来高では、もみ合い相場が続く中出来高が膨らんでいる。そのため、高値圏でも買い需要が強いことを示している。6,600円を上抜けるか、それとも6,550円を下抜けると大きな動きになりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され下支えしている。また緩やかに上昇してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになっていることから、上向きバイアスが強まってきている。
金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの6,567円を回復した。また、10日SMAも上向きになっていることで、短期的には上昇基調が継続している。急速に上昇してきたことから、一旦上値が重くなると利益確定目的の売りが出やすい。NY金先物も6日続伸したこともあり、利益確定売りに押される展開になった。為替市場では、米連邦準備理事会(FRB)当局者からテーパリングの討議開始時期に関する発言が伝わったことでドル買いが強まった。しかし、109円台での上値の重さが意識され、108円台後半でのもみ合い相場となった。過度な円高にはなり難いことから、金標準先物の下支えになりやすい。
本日の注目点では、心理的な節目として意識されている6,600円を明確に上抜け維持できるかが焦点となる。また、5日SMAを回復してきたことで、維持できるかも注目される。
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