FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,600円で上げ渋り!

 

★10月20日以降の金標準先物の60分足では、上下に大きく振れた後は雲の上限から反発する展開になり、じり高基調が継続している。ただ、心理的な節目となる6,600円処では、利益確定売りなども出やすく上値を抑える展開になっている。急落前の10月22日高値の6,620円も上値目処として意識される。本日は2回の雲ネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1793.00-1811.50ドルのレンジ相場となった。原油ほかエネルギー関連相場が上昇するなど、インフレ高進を懸念した状態が継続した。インフレ回避資産とされる金に買いが集まった。終盤は米長期金利の低下が、金利を生まない資産である金の相対的な価値押し上げにも寄与し、終値ベースで9月14日以来の1800ドル台で引けた。アジア市場で1793.00ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1811.50ドルまで買われた。その後は上げ渋り、株高を意識して1806.50ドルまで売られる場面があった。通常取引終了後の時間外取引では1807ドルから1810ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。6,600円前後で出来高が膨らんでくるかが、相場の焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルとともに上向きを維持していることから、上昇基調は続いている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準から一時下落基調となったものの、再び%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになってきている。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAや10日SMAがサポートとして意識され、上昇基調が継続している。徐々に下値上値を切り上げてきていることから、緩やかな上昇トレンドが継続している。NY金先物も、インフレ回避資産として底堅い展開となっており、心理的節目となる1,800ドル台を回復する展開となっている。一方、為替市場では、先週円安基調が早まったことで週末には利益確定のドル売りに押される展開になったものの、113円台半ば近辺では底堅い展開となっている。方向的には円安基調が続いてることから、金標準先物の下支えとなる。

本日の注目点は、直近高値の6,620円を上抜け出来るか、それとも5日SMAの6,556円や10日SMAの6,526円を下抜けするかが焦点となる。また、60分足では、2回の雲のネジレがあることから、短期的に相場動く出す可能性があるので注意したい。

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