FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,500円で反転!

 

★10月15日以降の金標準先物の60分足では、10月21日高値6,566円から下落基調となったが、心理的節目として意識される6,500円でサポートされ反転する展開になった。ただ、雲の上限24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。寄り付き後には一旦雲の厚みが膨らむが、その後は厚みが縮小することから、雲の上下を放れやすくなる。

 

NY金先物市場は1776.80-1790.30ドルのレンジ相場となった。中国・恒大集団のデフォルト懸念から時間外では買いが先行した。もっとも米国の中・長期金利が上昇傾向を維持するなか金利が付かない金への売り圧力が徐々に強まり、NY勢の本格参入後は上値の重い展開が続いた。アジア市場で1790.30ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、ニューヨーク市場の序盤にかけて1776.80ドルまで下げる展開となった。1780ドル以下では押し目買いの興味が確認されており、下げ渋ったが、米長期金利の反転を意識して、通常取引終了後の時間外取引では主に1785ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、上下に出来高が多い価格帯があることから抵抗体として意識される一方、上下に放れると手仕舞い売買が膨らみ大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルを上抜けしてきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DtoSlow%Dの両線が上向きになり上向きバイアスが強まっている。両オシレータともに戻り基調を示している。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,516円を維持しているものの、5日SMAが下向きになってきており、上向きバイアスは鈍化してきている。ただ、10日SMAの6,485円は上向きを維持しており、下値ではサポートとして意識される。NY金先物市場は、米長期金利の上昇基調が継続していることから、金の上値を抑えている。一方で、中国の不動産会社の破たん懸念や高インフレの長期化への懸念もあり、売り圧力も強まり難い状況となっている。為替市場では、米金利に振れる展開になっている。ただ、米金利は上昇基調にあることから、ドルは底堅い展開となっており金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、昨日に続き10月15日の直近高値6,570円を上抜け出来るのか、それともネックラインの9月6日高値の6,460円を下抜けするのかが焦点となる。60分足では、上値は重いものの、上向きバイアスが強まってきている。

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