★10月30日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,500円が強固なレジスタンスとして意識され上抜け出来ない状態が続いている。一方では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下支えする展開となっている。その24時間SMAが切り上がってきていることから、週明けは6,500円上抜け出来るかが焦点となる。
NY金先物市場は1937.20-1961.80ドルのレンジ相場となった。イングランド銀行(中銀)が緩和を強化する可能性や、米連邦準備理事会による緩和政策の継続示唆を昨日確認した。緩和マネーの市場への流入継続に対する期待へつながった。上値の重いドル相場も、ドル建て金価格の下支え要因になった。連騰していた米国株の反落も、安全資産とされる金の買いを促しやすかった。ニューヨーク市場の序盤で1961.80ドルまで買われた。ただ、米長期金利が反発したことから、通常取引終了後の時間外取引で金先物の上げ幅はやや縮小した。
価格帯別出来高では、6,400円近辺で出来高が多かったことから、100円抜けでの利益確定売りが出やすいことが上値を抑える要因となっている。そのため、利益確定売りが一巡するまでは上値が抑えられそうである。6,500円前後で出来高が膨らむかがポイントとなる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜け緩やかに低下傾向となっている。そのため、弱気のダイバージェンスが発生している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%がSlow%Dをわずかに下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調が継続している。オシレータからはやや弱気のシグナルとなっている。
金標準先物の日足では、75日SMAの6,542円がレジスタンスとして意識されている。また、10月にもみ合いとなった価格帯なので買い方からの『やれやれ売り』も出やすく上値の重石となっている。一方下値では、10日SMAの6,392円、25日SMAの6,437円、100日SMAの6,432円がサポートとして意識される。また、5日SMAが上向きとなっており、短期的には上昇基調が継続している。NY金先物市場では、ドルが全般弱含みとなっていることや、欧米では追加金融緩和などの思惑もある。そのため、金市場に資金が流れ込むとの期待もあり、底堅い展開となっている。為替市場では、全般ドル売りが強まっており、103円台前半で推移している。そのため、金標準先物の上値の重石となりやすい。
本日の注目点では、60分足では下押しバイアスが強まっているものの、日足では序章基調が継続していることから、75日SMAを上抜け出来るかが焦点となる。
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