FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,400円前後でもみ合い!

 

★4月27日以降の金標準先物の60分足では、6,350円から6,400円にかけてじり高の展開が続いているが、6,400円が上値目処として意識されもみ合い相場となっている。下値では24時間SMA(緑線)がサポートとして意識される。

 

NY金先物市場は1813.40-1844.60ドルのレンジ相場となった。強い数値が期待されていた4月米雇用統計がさえない結果となり、安全資産とされる金に資金が向かい、約3カ月ぶりの高値となる1844ドル台まで値を上げた。その後は週末を控えて利益確定の売りに押されるも、為替相場でドル安・ユーロ高が進んだことでドル建ての金先物の下げ幅は限定された。欧米諸国の株高は特に嫌気されなかった。

 

価格帯別出来高では、6,200円前後で出来高が膨らんでいたことから、約200円抜きの6,400円近辺では利益確定売りが出やすい。また、一旦上値が重くなると、心理的にも利益確定しようとする動きになる。一方、6,400円近辺でも出来高が膨らん出来ていることから、6,200円前後で売っていた投資家の手仕舞いによる買い戻しも入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、3、3、20、80)は、価格はじり高になっているものの、シグナルとデッドクロスして上値を切り下げる弱気のダイバージェンスとなっており、下落調整の兆しとなっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、下落基調だった%Dが上向きになりSlow%Dを上抜けしてきていることから戻り場面となっている。週明け寄り付きのMACDの動向に注意が必要となる。

 

金標準先物の日足では、200日SMAの6,310円と2月1日の直近高値6,318円を上抜けすると加速的に上昇基調を継続している。5日SMAと10日SMAも上向きになっていることで、短期的には上昇基調が継続している。次の上値目処としては、1月7日高値6,488円が意識される。NY金も4月米雇用統計が市場予想を大きく下回り結果となり、米FRBによる大規模緩和が継続されるとの期待もあり、強含む展開となった。ただ、米長期金利も一旦は1.4%台まで低下したものの、引けにかけては1.5%後半まで上昇していることもあり、今後の動向次第となっている。為替市場では、ドルが失速して109円台から108円台半ばで推移していることから、金標準先物の重石になりやすい。ただ、ドルの過度な下落にはつながってはいない。

本日の注目点は、週末のNY時間引けにかけて米長期金利が上昇してきたことで、週明けの米長期金利の動向次第では、利益確定売りによる下落調整となりやすい。ただ、200日SMAを上抜けしてきたことで、金は買われやすい地合いとなっている。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ