★6月21日以降の金標準先物60分足では、雲の厚みが薄くなったことから、もみ合い相場ながら上抜け・下抜ける雲を挟んだもみ合い相場になっている。週明けには雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。各SMAも6,350円近辺に集中してきていることから、上下に放れると大きな動きになりやすい。
NY金先物市場は1773.60-1791.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安ユーロ高が進んだ場面では、割安感がでたドル建ての金先物も上値を試した。ただその後、米長期金利が上昇幅を広げると金利がつかない金の価値が相対的に弱まり、上値を切り下げる展開に。ドルが買い戻されたことも重石となり、金先物は上げ幅を縮めて週引けした。ニューヨーク市場の序盤にかけて1791.00ドルまで買われた。しかしながら、米長期金利の上昇を意識して金買いは縮小。1776.30ドルまで下げており、通常取引終了後の時間外取引では1780ドルを下回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、もみ合い相場が続く中で6,350円近辺で出来高が膨らんでいる。上下に放れる動きになると、手仕舞い売買と短期投機筋の参入により大きな動きになりやすい。
MACD(12、26、9)は、ゼロラインを挟んで横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになってきていることで、上向きバイアスが強まっている。寄り付き後のMACDの動きが注目される。
金標準先物の日足では、小幅な値動きながら5日SMAの6,327円、75日SMAの6,317円、200日SMAの6,304円がサポートとして意識され下支えされている。一方で、下向きの10日SMAの6,416円や、25日SMAの6,465円がレジスタンスとして意識される。NY金先物市場は、米長期金利の上昇を嫌気され上値が重くなっており、心理的な節目となる1,800ドル目前に上げ止まる展開になっている。米国によるインフラ投資法案による合意があったことで、米国債券増発懸念が高まっている。そのため、米長期金利の上昇が金の上値を抑える可能性がある。為替市場では、111円台の上値の重さは意識されているものの、円高要因もないことから110円台後半でのこう着相場となっている。
本日の注目点は、サポートになっているSMAを維持出来るかが焦点になる。また、下向きの10日SMAが接近してきており、レジスタンスとして意識されるかも注目される。60分足では、週明け雲のネジレがあることからトレンドの反転や加速など、もみ合い相場から動く可能性もある。
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