FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では6,350円を意識!

 

★7月13日以降の金標準先物の60分足では、じり安から一時6,350円を下抜けしたものの、その後は6,350円を回復する展開でのもみ合い相場となっている。下向きの24時間SMA(緑線)6,382円を上抜け出来るかが注目される。先行き雲が低下してくることから、レジスタンスとして意識されるかも焦点となる。

 

NY金先物市場は1795.00-1818.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル買いが先行し、ドル建ての金も売りに押されたが、対ユーロでドル買いが後退したことや、米国株が暴落するなど投資家のリスク回避で安全資産の金に買いも入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1818.00ドルまで買われたが、株安を警戒した換金売りが増えたことで反落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1795.00ドルまで下落した。ただ、米長期金利の低下を意識した買いも入っており、一時1816.50ドルまで戻す場面もあった。

 

価格帯別出来高では、下値で出来高が少ないことから、出来高が膨らんでくるかが注目される。ただ、6,400円から上値には出来高が多いことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルとゴールデンクロスしており、戻り基調となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが横ばいから上向きになってきている。もみ合い相場ながら、オシレーターでは戻り基調を示している。

 

金標準先物の日足では、25日SMAと75日SMAを再び下抜ける展開となり、5日SMAと10日SMAが下向きになってきた。ただ、260日SMAの6,341円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。NY金先物も続落となっているものの、心理的な節目となる1,800ドルを維持しているほか、全般リスク回避の動きになっているこから、大幅な下落調整はなさそうである。為替市場では、米金利が低下したことで109円台半ばまで円高基調となっているため、金標準先物の重石になっている。

本日の注目点では、25日SMAの6,379円と75日SMAの6,392円を回復出来るかが焦点となる。60分足では、6,350円近辺で出来高が膨らんでくるかも注目点となる。

 

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