★9月28日以降の金標準先物の60分足では、120時間SMA(赤線)や240時間SMA(茶線)がサポートとして意識され反転する展開になった。しかし、心理的な節目として意識される6,300円処で上げ止まる展開になっている。10月1日の直近高値である6,311円を上抜け出来るかが焦点となる。
NY金先物市場は1747.70-1771.50ドルのレンジ相場となった。米国の債務上限問題や中国恒大集団などのリスク要因が燻る中で株売り、債券買いとなり市場がリスク回避に動き、安全資産とされる金先物価格は堅調に推移した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1747.70ドルまで下げたが、ドル安を意識して1771.50ドルまで買われた。ただ、米国株安を意識して換金目的の売りが増えたことで金先物は上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では、1770ドルをやや下回る水準で推移した。
価格帯別出来高では、6,230円前後で出来高が多いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。6,300円前後で出来高が膨らむかが注目される。出来高が少ない価格帯では値動きが大きくなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルとともに上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや過熱感のある高水準で横ばいから緩やかに上向きになってきたことで、上昇基調は継続している。寄り付き後も、MACDが上向きを維持出来るかが焦点になる。
金標準先物の日足では、5日SMAと10日SMAがサポートとして意識され、じわりと200日SMAを上抜けしてきた。ただ、緩やかに低下傾向にある260日SMAがレジスタンスとして意識され上値が抑えられている。概ね6,200-6,330円のレンジ相場となっており、上下どちらに放れるかが焦点になる。NY金先物市場はリスク回避の買いの中で、換金目的の売りが上値を抑える展開になっている。換金売りが一巡するまでは上値の重い展開になりやすい。為替市場では、米長期金利がリスク回避の動きから弱含んだことで、ドル/円の上値を抑えられる展開になり、111円割れの展開になった。しかし、日米金融政策の違いから過度な円高基調にはなり難い状況となっている。
本日の注目点は、心理的節目となる6,300円や260日SMAの6,303円を上抜け出来るかが焦点となる。下値を切り上げていることから、9月6日高値6,460円を上抜けると下値・上値を切り上げる明確な上昇トレンドとなる。60分足では、10月1日高値6,311円を上抜け出来るかが注目される。
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