FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAを挟んでもみ合い!

 

★金標準先物の60分足では、6,650円付近の240時間SMA(茶線)を挟んでもみ合うと展開が続いている。先行き雲の下限が近づいているくることから、レジスタンスとして意識されるのか、それとも雲の中に入り込むのかが焦点になる。

 

NY金先物市場は1789.30-1802.00ドルのレンジ相場となった。安全保障を巡る米露協議を見極めたいとする向きが多く、1800ドルを挟み方向感が出づらかった。NY序盤に為替相場でドル高・ユーロ安が進んだ場面では、割高感が生じたドル建ての金に売りが入ったものの、その後にドルが弱含むと下値を切り上げた。ロンドン市場の中盤にかけて1802.00ドルまで買われた後、1789.30ドルまで下げたが、株安を意識して下げ渋った。押し目買いの興味は残されており、通常取引終了後の時間外取引では1800ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、6,650円でもみ合いながら出来高が膨らんできており、買い方からの手仕舞い売りを吸収する展開になっている。そたのめ、売りが一巡するようなら、戻り基調となりやすい。ただ、上値では出来高の多い価格帯もあり、戻り場面での重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、相場はもみ合いとなっているものの、シグナルとともに緩やかに上昇基調となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準で%Dが下向きになってきており、上値の重さが意識される。寄り付き後のオシレータの動向に注意が必要となる。

 

金標準先物の日足では、10日SMAの6,676円を下抜けしたことから、一転してレジスタンスとして意識される。また、上値では5日SMAの6,696円もレジスタンスとして意識される。早々に上抜け出来るようなら、戻り基調が回復する。しかし、下押しするようなら、緩やかに上向きになっている25日SMAの6,582円がサポートとして意識される。NY金先物は、売買材料が錯綜するなか、心理的節目となる1,800ドルを挟んで方向感の出にくい動きになっている。為替市場では、米露による戦略的安定対話に対する警戒感が重石になっており、リスク回避の円買いがやや優勢になっており、115円台前半で推移している。

本日の注目点では、10日SMAを下抜けしたことで下押しバイアスが強まるかが焦点になる。60分足では、もみ合い相場となっていることから、寄り付き後の動きが重要なポイントになりそうである。

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