★3月24日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場ながら下値では240時間SMA(茶線)が意識される展開となっている。雲の下限を上抜けしたものの、雲の中で24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され小動きの状態になっている。雲の上限を上抜けできるのか、それとも再び下限を下抜けするのかが焦点になる。
NY金先物市場は1920.10-1943.40ドルのレンジ相場となった。昨日はロシア・ウクライナの停戦交渉が行われ、停戦合意への期待感が高まったものの、本日はロシアのウクライナへの攻撃が続いていると報じられ、ロシアの『攻撃縮小』の表明に懐疑的な見方が広がり、安全資産の金が買われた。為替相場でのドル安・ユーロ高もドル建ての金の買いを後押しした。アジア市場で1920.10ドルまで売られたが、ウクライナ情勢は引き続き流動的であり、安全逃避的な買いが観測された。ニューヨーク市場の中盤にかけて1943.40ドルまで上昇し、通常取引終了後の時間外取引では1940ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、もみ合いながら7,550円前後出来高が膨らんできており、値固めの状態となっている。ただ、7,600円からの上値でも出来高が多いことから、戻り場面では上値の重石になりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、戻り基調は継続しているがゼロラインがレジスタンスとして意識される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DとSlow%Dの両線が下向きになっており、やや下押しバイアスが強まっているため、戻り上値が重くなってきている。
金標準先物の日足では、下値では上向きの10日SMAの7,521円がサポートとして意識されている一方で、上値を横ばいになってきた5日SMAの7,597円がレジスタンスとして意識され、両SMAに挟まれる展開が続いている。このまま下落基調が続くとダブルトップのパターンになる。NY金先物は、米長期金利が低下してきたことやウクライナ情勢の先行きが不透明感になっていることで、一方的な売りにならず買い戻しも入っている。外国為替市場では、期末・月末絡みの値動きもあり、上下に大きく変動する展開になっている。上値が重くなっている一方で、下値では日米金融政策スタンスの違いもあり、根強いドル買いも入っている。ただ、120円台で推移していることから、金標準先物の下支えになっている。
本日の注目点は、5日SMAを上抜けするのか、10日SMAを下抜けするのかが焦点になる。米金利やドルの上昇も一服しており、下押しバイアスも鈍化しやすい。また、ウクライナ情勢も引き続き流動的なことから、地政学リスクが高まると買いにつながりやすい。
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