★3月23日以降の金標準先物の60分足では、下落基調が強まったものの240時間SMA
(茶線)がサポートとして意識され反発する展開になった。ただ、上値では24時間SMA(緑線)や120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識される。また、寄り付き直後に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1893.20-1934.40ドルのレンジ相場となった。ロシア・ウクライナの停戦交渉が行われ、協議後に双方の代表団が協議進展に楽観的な見方を示したことを受けて、投資家のリスク警戒感が後退した。安全資産とされる金は売りに押され、約2週間ぶりの安値をつけた。アジア市場で1934.40ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。欧米株式の上昇を警戒した売りが強まり、一時1893.20ドルまで下落した。ただ、ウクライナ情勢は流動的であり、一部で安全逃避的な買いが観測された。通常取引終了後の時間外取引で1926.40ドルまで戻している。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』により戻りの重石になりやすい。また、出来高の少ない価格帯では上下の反動幅が大きくなりやすいので注意が必要である。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜ける戻り基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、戻り基調が続いているものの%Dが横ばいになってきていることで、戻り基調が鈍化してきている。戻りの勢いは残っているものの、その勢いは鈍化してきていることから、寄り付き後の動きがポイントになる。
金標準先物の日足では、いったん5日SMAと10日SMAを下抜けしたものの、下ヒゲを残して10日SMAは回復した。ただ、上向きの5日SMAを回復出来ずに終了した。NY金先物市場はウクライナ情勢の緊迫化後退や米国株上昇が嫌気されたものの、米長期金利が低下するなど買い材料も残っている。ウクライナ情勢も流動的なことから、今後の動向が注視される。外国為替市場では、急速な円安基調が一服しているものの、日米金融政策の方向性の違いが明確になっていることから下押しも限られる。ただ、急速に円高進行となったことで、金標準先物の重石になった。
本日の注目点は、5日SMAの7,605円を回復出来るのか、それとも10日SMAの7,497円を下抜けするのかが焦点になる。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることから、相場の節目になりやすい。
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