★3月10日以降の金標準先物の60分足では、7,250円付近が下値目処として意識され持ち直す展開になったものの、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えられる上値の重い展開になっている。この240時間SMAと雲上限を上抜け出来るかが焦点になる。
NY金先物市場は1895.20-1930.10ドルのレンジ相場となった。ウクライナとロシアの停戦交渉に対する進展期待が高まるなか、世界的に株高が進み、安全資産とされる金の需要が低下した。 米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果判明後に1895.20ドルまで下げたが、通常取引終了後の時間外取引で安全逃避的な買いが入ったことで一時1930.10ドルまで戻しており、下げ幅は縮小した。
価格帯別出来高では、7,250-7,300円近辺でもみ合いながらも出来高が膨らみ押し目買いが下支えした。出来高の少ない価格帯で上げ幅を伸ばす展開になったが、7,350円から上値では出来高が多い価格帯のため、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から右上がりで上昇してきており戻り基調が続ている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dはかい離幅を広げて両線とも上向きになっていることで、戻り基調が強いことを示している。寄り付き後にMACDがゼロラインを上抜け出来るかが焦点になる。
金標準先物の日足では、上値に5日SMAの7,366円と10日SMAの7,372円が位置しており、レジスタンスとして意識される。一方下値では上向きの25日SMAの7,142円がサポートとして意識される。現在3月9日高値7,672円からの5%押しである7,288円を挟んでもみ合い相場となっている。NY金先物市場は、リスク選好の動きや、米長期金利の上昇から買い材料が後退しており、上値の重い展開になっている。そのため、1,900ドル台を維持出来るかが焦点になる。ただ、為替市場では、米FOMCでの利上げによりドル買いが強まりやすい地合いとなっており、円安によって金標準先物の下支えになりやすい。
本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを回復出来るかが焦点となる。ただ、60分足での価格帯別では上値には出来高が多いことから、上値の重さが意識される。
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