FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★6月4日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,600円が意識され反発する展開になった。雲を上抜け上昇基調が強まったが、240時間(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になった。その後は雲がサポートとになり、再び240時間まで戻り場面となっている。寄り付き後240時間SMAを上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1871.80-1902.70ドルのレンジ相場となった。売りが先行したものの、米5月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る結果となり、インフレヘッジ目的の買いが入った。ニューヨーク市場の序盤にかけて1871.80ドルまで下げたが、米長期金利の低下を意識した買いが入ったことで反転。ドルが多少伸び悩んだことも影響し、金先物はやや強含みとなり、通常取引終了後の時間外取引で1900ドル台を回復した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながらの戻り基調になっている。そのため、上値の重石は軽くなっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルと共に上向きとなっていることで、上昇基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感が出ているが%DとSlow%Dは上向きになっており、上向きバイアスが続いている。戻りの勢いが鈍化すると、戻りが早かったために手仕舞い売りが出やすい。

 

金標準先物の日足では、上向きに25日SMAがサポートとして意識され、下げ止まる展開になった。そして、5日SMAの6,656円は上抜け出来たものの、10日SMAの6,679円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。NY金先物市場はドル安と米長期金利の低下が好感されたほか、5月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る結果となったことで、インフレヘッジの買いも入る展開になり心理的な節目となる1,900ドル台回復となっている。為替市場では、米長期金利の低下からドル安傾向となっており、ドル/円も109円台前半での値動きになっている。

本日の注目点では、10日SMAを上抜け出来るかが焦点になる。米5月CPIが市場予想を上回る結果になったにも関わらず、米長期金利の低下やドル安になるような市場展開になるとは意外だった。NY金も心理的な節目となる1,900ドル台を維持出来るかもポイントになる。

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