FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★5月28日以降の金標準先物の60分足では、高値圏からじり安となった後に雲ネジレ近辺から下落の勢いが加速した。そして、6,612円まで下落した後は反発したものの240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えられた。本日も5月米雇用統計発表前後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1866.70-1912.30ドルのレンジ相場となった。米金利上昇が金利を生まない資産である金の優位性を後退させたほか、ドル高によりドル建て金相場に割高感が生じた。米雇用指標の良好な結果も、安全資産とされる金の売りを促した。アジア市場で1912.30ドルまで買われたが、米国経済指標の改善やドル高を受けて1866.70ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では1870ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格を下回るとストップロスを巻き込んだような下落基調が強まる展開になった。戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになっていたが、引けにかけて再び下向きになった。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、一旦低水準から戻り基調になったものの、再び%DがSlow%Dを下抜けしたことで、戻りの勢いが鈍感してきている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,702円と10日SMA6,666円を下抜けたことで、短期的には下落基調に転換した。下値目処では1月7日高値6,488円が下値目処として意識される。NY金先物市場でも、心理的な節目となる1,900ドルを下回る展開になっており、上値の重い展開になりやすい。良好な米雇用統計を受け米金利の上昇とドル高が嫌気されたことで、今晩の5月米雇用統計の結果次第ではもう一段の下落の可能性もある。為替市場では、良好な米雇用指標や米国のインフラ計画成立期待からドル買いが強まったことから、金標準先物の下支えになる。

本日の注目点では、短期的な下落調整局面となっており、下値模索の展開になりやすい。米長期金利の上昇やドル高もNY金の重石になりやすい。60分足では、5月米雇用統計公表前後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

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