FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAを支えに上昇基調!

 

★3月1日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)が支えとなり上昇基調は継続した。上値が重くなると一旦下落調整しながらも上昇基調が継続する底堅い展開となっている。

 

NY金先物市場は1964.20-2007.50ドルのレンジ相場となった。ウクライナ情勢の緊迫化や世界的な株価下落など、リスク回避の地合いが強まっている。安全資産とされる金を買う動きが続き、時間外取引では一時2007.5ドルと2020年9月以来、1年半ぶりの2000ドル台乗せとなった。ロンドン市場で2007.50ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1964.20ドルまで反落したが、株安を意識して通常取引終了後の時間外取引で2000ドル台に再浮上している。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながらも出来高が膨らんできていることから、今後も買いが続くかが焦点になる。ただ、7,150円付近で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で上向きとなり再びシグナルを上抜ける動きになっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感が出てきているが、%DとSlow%Dの両線が上向きになっており、上昇基調は継続している。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの上方に位置していることから、強い上昇基調が続いている。NY金先物市場でも、心理的な節目となる2,000ドル台を上抜けして底堅い展開が続いている。当面はウクライナ情勢の動向を睨みながらの強い相場展開になりやすい。為替市場では、コモディティ価格の上昇からインフレ懸念が高まってきており、米債金利が上昇したことや有事のドル買いも支えとなりドル買いが強まっている。バイデン政権でも国内物価上昇を抑制させるために、適度なドル高は容認せざるを得ない状態となっている。そのため、金標準先物の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、買われ過ぎ過熱感が出てきていることから一旦の利益確定売りが出やすい地合いになっている。そのため、ウクライナ情勢の緊迫化を睨みながらの展開になりやすい。60分足では、24時間SMAがサポートとして意識されており、今後も継続するかが注視される。

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