FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では24時間SMAがサポート!

 

★4月6日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され上昇基調が続いている。上値では7,950円が意識され上値の重い展開になっている。各SMAも緩やかに上昇基調となっており、上昇トレンドが継続している。

 

NY金先物市場は1953.00-1982.70ドルのレンジ相場となった。米3月消費者物価指数(CPI、前年比)は約40年ぶりの水準まで伸び率が上昇し、インフレのヘッジ資産とされる金は本日も買いが先行した。米債券市場は材料出尽くし感からか利回りが低下し、こちらも金利が付かない金の支持要因に。混迷を深めるウクライナ情勢も、安全資産とされる金に資金を向かわせた。ロンドン市場で1953.00ドルまで下げたが、安全逃避的な買いが増えたことによってニューヨーク市場で1982.70ドルまで買われた。その後はドル高を意識した売りが入ったことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1970ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんできており、売りが一巡すると再び上値追いの動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜けしてきており、上値の重さが意識される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準から下落基調となっていたが%Dが横向きになってきたことで、上向きになるかがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAの上方に位置しており、短期的には上値追いの動きになっている。日々高値更新していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい地合いが続いている。NY金先物市場では、ウクライナ情勢が混迷を深めており地政学リスクの高まっているほか、過度なインフレ懸念の後退から米債金利が低下したことが金の下支えになっている。為替市場では、米債金利の動向に振れやすい地合いとなっているが、日米金融政策スタンスの違いが明確なことからドルの下値も堅い。そのため、円安基調が金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、連日の高値更新からやや買われ過ぎ過熱感が出来ている。そのため、短期的な下落調整となるのかが焦点になる。その場合、下値では5日SMAの7,784円がサポートとして意識される。一方で、上値追いとなるようなら、心理的節目となる8,000円が視界に入っている。

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