★2月9日以降の金標準先物の60分足では、心理的な節目となる6,100円が意識され反転したものの、上値の重さが意識され押し戻される展開となっている。本日は雲のネジレが2回あることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1788.10-1827.00ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが昨年2月以来となる1.29%台まで上昇したことや、米金利高によるドル買いで、安全資産とされる金先物は続落した。バイデン米政権による1.9兆ドルの追加経済対策の早期成立や、ワクチン普及による経済活動正常化への期待が根強く、避難通貨としての金離れが顕著になってきている。ニューヨーク市場の序盤にかけて金先物は1800ドルの節目を下回る展開となった。米長期金利の上昇が続いていることから、一時1788.10ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引で1800.20ドルまで戻す場面があったが、上値の重さは消えていない。
価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があり戻り場面の重石となっている。6,100円近辺で出来高が膨らんでいないことから、押し目買いが入ってくるかが注目される。もみ合い後に下落するパターンとなっていることで、徐々に上値の重さが意識されてきている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共にゼロラインを下抜け両線とも下向きになっていることで、下落基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが上向きになってきたことで、Slow%Dを上抜け出来るかが注目される。
金標準先物の日足では、サポートとして意識されている260日SMAの6,126円を一時下抜けしたものの、引けにかけては実体で上回って終了した。ただ、下向きの5日SMAの6,170円、10日SMAの6,170円、25日SMAの6,187円がレジスタンスとして上値を抑える展開になっている。NY金先物も米長期金利の上昇を嫌気した売りが強まり、心理的な節目となる1,800ドルを下抜ける展開になっている。米長期金利の上昇が続くようなら、下値模索の動きになりやすい。為替市場では、米景気回復期待からの米長期金利の上昇によりドルが買われる展開となっており、106円台前半まで円安が進行している。そのため、金標準先物の下支えとなりやすい。
本日の注目点は、260日SMAを明確に下抜けするのか、それとも上値を抑えているSMAを再び上抜け出来るかが焦点となる。また、心理的な節目となる6,100円下抜けも意識される。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |